あけましておめでとうございます。
昨年は「おえかきプリンストン」や、「なんだろなアメリカ」といったブログとウェブサイトを本格的に始め、また、お客様や読者の皆様、SNSを通じてのお友達、近隣の日本人の皆様とのつながりが実に大きく広がった一年でした。
改めて、日々ご指導ご鞭撻してくださる皆さんに感謝申し上げます。
2018年は私にとって大変濃く、また希望に満ちた一年となりましたので、近況報告を兼ねつつ、振り返りたいと思います。
冬
年の初めは、トラブルのあったご近所のご家庭のお子さん3人を放課後、約2ヶ月間ベビーシッティングしました。
家庭での教育や宗教観など、日本で育った私からすると、かなりの違いがあるご家族でしたが、自分の娘も一緒に面倒みながら、ほぼボランティアでやりきりました。
自分の子供の世話と、こういった教育方針がずいぶん違うご家庭のベビーシッティングの両立はかなりの重労働、そして精神的にも厳しいものがありました。ですが、さらに得るもの、考えさせられたことは多かったです。
アメリカは広く、深く、日本のような「標準」がありません。このご家族を見ていて、自分(親)さえブレなければ、この文化(米国)の中では自由にできるのだ、と強く感じました。なので、アメリカは「家族」が強いですね。
画一的で、足並みをそろえるのが美徳とされる日本社会とずいぶん違います。というか相反すると言ってもいいかも。こういった日米の意識の違いはここ数年、「おもしろいな」と以前より少し一歩引いて見つめられるようになって来ました。成長ではなく老化だろうと思いますが。摩擦係数が少なくなって来ましたね。
春
3月には第一回の子育てサロンを開催しました。会員さんの中でも小さなお子さんをお持ちのお母さん方に来ていただき、この輪をもっと広げられるようにと感じています。子育てサロンの詳しい内容はこちらです。参加申し込みもあります。
春は日本へ一時帰国し、実家の母の元で大変楽しく過ごすことができました。里帰りのたびにディズニーランドに連れて行くのですが、今回は娘と予定や希望など、事前に一緒に計画を立てることができました。なんと、身長が規定よりも大きくなったので、ビッグサンダーマウンテンにも乗ることができました!4年前はほぼ何も乗れなかったのに。(笑)
大学一年時に年パスを所持していた頃は15周年、妊娠していた時のディズニーランドは30周年。そして今回は35周年でした。あっという間に時は流れるけれど、昔からよく行った場所に子供と行けることは素敵ですね。
娘も私も日本についてすぐひどい花粉症(化学物質PM2.5?)から風邪・(私は)ぜんそくに発展し、ずいぶん病院にかかりましたが、日本の子供医療(無料)のありがたを痛感しました。ただってすごいですね。
初夏にはお世話になっているプリンストン日本人会の春の会にて、ギャラリー展示に参加させていただき、刺激をいただきました。たくさんの方に見ていただけて、さらに他の方の作品も拝見できて、作者ご本人とお話もできるイベントはいいですね。もっと描こう、と励みになります!学生時代の美術部の毎年の展示会を思い出しました。
夏
夏休みの時期には日本人会のコミュニティハウスをお借りしてアニメーションの工作をしました。これはまた同じ内容を違う時期に開催したいです。
夏は娘とスイミングとお裁縫、おえかき、映画、小旅行を楽しみました。義務教育前の最後の夏休みだったので、文字の読み書きなんかも継続しました。一番良かったのはひまわりの観察でしたね。植木鉢なのでなかなか育ちませんでしたが、3ヶ月という長い夏休みでひまわりは発芽から開花まで頑張るんだよ、というのを(理解したかどうかはわからないけど)見せられました。
毎日私が簡単な落書きをして見せていたので、娘はそれまで苦手だったお絵かきも好んでするようになりました。学校で何か言われたりして苦手意識があったのだろうと思うんですが、とにかく良いところだけを指摘し、肯定されたことで落ち着いたようです。
アメリカの子育ての素晴らしいことで「他人との比較をするな」というのをよく耳にしますが、自分が子供の時に先生や親に言われたり、されたくなかったことは原則としてしない、のがアメリカ流子育ての中によく出て来ますね。
夏から同時に本格的にアメリカ文化ブログの方もなるべく更新するようにしました。書くということはかなり私は楽しんでいるのですが、それ以上の時間を勉強に費やそうと思って、色々と学生時代の(アメリカ文化専攻)本を読んだりしています。こちらがなかなかはかどらないですね。それから、留学や結婚当初や妊娠中の日々を思い出しては書き起こしたり、など、ずいぶんと頭と心の整理としても役立っています。
おかげさまでブログの方もたくさんの方に読んでいただけるようになり、大変感謝しています。ツイッターでもたくさんの方に構っていただいて、毎日情報とエネルギーをもらっています。
秋
9月にはプリンストン大学にて東京大学の学生さんの訪問と懇親会がありました。若く聡明な皆さんのお話を聞けてこちらも大変刺激を受けました。若い時の帰路こそ大きな決断をしてもダメージが少ない(年を取ってから同じことをするより)と思いますので、ぜひ留学や研究で海外に行けるチャンスがある方は前向きに検討されてはと思います。(持論です)
子育てサロンは継続して開催し、3、7、10、11月と計4回行うことができました。2019年は1月、2月とゲストスピーカーをお呼びし、もっとパワーアップ、楽しい会になりますので、みなさんぜひお越しください。
そして、11月にはプリンストン日本人会の理事の一員に加えていただきました。子育て支援担当です。火曜日のコミュニティハウス管理人としても時々出没しますので、みなさんぜひ楽しいおしゃべりをしに遊びに来てください。
サンクスギビングはニュージャージーの自宅で過ごしましたが、クリスマスは夫の実家のオハイオにて過ごしました。毎回1泊しながらの道中ですが、ペンシルベニア州のアパラチアマウンテンの前後での地質(岩)や、気候の差に驚きます。今度からはニューアークから飛行機で簡単に行けるような身分になりたいですね…。毎年辛くなっていきます。
夫の実家では、義理の両親が変わらず元気にしていて安心。アメリカでは親の老後の心配をあまりしないけれど、私は日本の母のことが気になってたまりません。私のアメリカ国籍取得、そして母の呼び寄せも早めに決断をしないといけないな、と毎日考えています。
さて、2018年の夏から、現在住むコンドミニアムの大家さんから購入を勧められ、大変お得な金額での提示でもあったので、秋口からほぼ毎日のように修理業者に来てもらってメジャーな改修をしてもらいました。ついに年末、12月28日にすべての手筈が整い、Closingとなりました。今月から家賃を払うのではなく、自分の資産としてローンを払うということになるので、子持ちにはかなりの安心材料です。
そして、年末には大変嬉しいお知らせをいただきました。9月に東大生の方とお話ししたことで東京大学の総長様より感謝状をいただきました。東京大学は私が学生時代の研究分野において第一人者であった名誉教授始め多くの方にお世話になりました。今でも感謝しています。アメリカに移住してからも素敵なご縁をいただけたことに深く御礼申し上げます。
2018年は活動の範囲、そして様々な方とのご縁が広がった素晴らしい一年でした。2019年も引き続き「なりたい自分」のビジョンを見失わずに、歩みは遅くとも着実に行動していけたらと思います。
2019年目標
- 具体的にはイラストの製作と展示、そして販売をもっとアクティブに。
- ブログ記事の執筆も継続し、それ以上に書くための知識を入れる努力をする。
- 自分の時間確保を徹底する。
- 家族の健康管理の徹底。
- 英語ももう少し力を入れる。(笑)
こんなかんじですね。
みなさんにとって素晴らしい一年となりますようお祈り申し上げます。
2019年元旦
バートリー今日子